大阪カジノの来場客&利用客
大阪カジノの来場客&利用客
大阪のIR施設(カジノを含む統合型リゾート)には、国内や海外から多くの観光客が来場することが予測されますが、施設全体の3%ほどの面積しかカジノ場が含まれないことから、ギャンブルをプレイする場所というよりも、ショッピングモールで買い物をしたり、ホテルやプール、スパでくつろいだり、アトラクション、ステージショーなどエンターテイメントを楽しむなど、主にファミリー層が遊べる施設作りになると考えられます。
たとえば、家族の中で父親や成人の子供はカジノ、妻はショッピングモールで買い物、小さい子供はアトラクションで楽しんで、ディナーは皆んなそろってIR施設内のレストランで食事するというような光景が広がるかもしれません。
また、大阪のIR施設にはカジノやホテルのほか、ビジネスセンターや会議室、ホールなどMICE施設が整備される見込みなので、その場合は定期的に世界中からビジネスマンたちがイベント、ミーティングなどで集まり、その都度カジノ場での売り上げが上昇することが期待できます。
一方、大阪カジノに来場してカジノゲームで遊ぶ人たちには、日本から近い中国や台湾、韓国などからのアジア人観光客が多くを占めることが予想され、もし内国人、つまり日本人も入場ができるカジノ場になれば、かなりのギャンブル好き日本人も来場することになりそうです。とくに、日本独特のハイクラスなサービスとおもてなしを求めて、カジノVIPルームの会員になるお客さんも想像以上に増えるのではないでしょうか。
2005年頃のシンガポールの観光客が年間約1,000万人以下、マカオで約800万人だったのが、巨大カジノリゾートが複数誕生したことで、7年後にはそれぞれ約1,300万人、約2,800万人へと膨れ上がり、さらに年数を経るごとに観光客が増加傾向であることを考えると、日本有数の人気観光地・大阪のカジノやIR施設全体での観光客誘致に関するポテンシャルは、これらの外国を勝るものになる可能性はあるような気がします。実際、大阪のわずか1施設だけのIRに対する大阪府・市の想定では、年間来場者数約2000万人、年間売り上げ約5200億円(内カジノは約4200億円)が見込まれているほどです。
ちなみに、数年前にアメリカのラスベガスで行われたIR施設利用客の目的別分類では、ギャンブル目的の観光客が全体の約11%、ショッピングやエンターテイメント、施設近場の観光など複合的目的のお客さんが大半を占めていたことが分かっており、主要目的かどうかに関わらず、約87%のラスベガス訪問客がカジノ場でギャンブルを楽しんでいたそうです。つまり、大阪カジノの施設床面積が全体の3%だとしても、カジノ利用客が訪問客のほとんどを占めるとなると、カジノ場が大阪の観光業に与える影響は無視できないと考えられるわけです。
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